イタリアでは義務教育から多言語環境で育ちます。

ジョシュアさん(イタリア)

 小さい頃はオランダ人の母とオランダ語を話していました。イタリアではすっかりオランダ語を忘れているんですが、オランダに行けばオランダ語のスイッチが自然に入ります。

 高校は工学専門、ミラノ工科大学院でも工学を専攻していたので、日本語は独学で勉強しています。きっかけは日本への卒業旅行でした。その後も一度、日本へ旅行に行きました。鉄道ファンなので、日本の鉄道博物館にもいろいろ行きました。次回は東北へ次世代新幹線を見に行きたいです。

 これからイギリスで鉄道のエンジニアとして働きます。どこに住んでも、日本語の勉強は続けていくと思います。

イタリアではイタリア語、オランダではオランダ語

 子供の頃から二つの言語に囲まれていました。最近は忘れてしまっている気がしますが、国を移動すると、自然にスイッチが切り替わります。

 イタリアに生まれましたから母語はイタリア語です。だけど少しオランダ語も話せます。それは子供の頃、母は大抵オランダ語を話していたからです。だけど最近、イタリア語だけ話しています。友達もイタリア人ですし、仕事もイタリアですから。オランダに行って、オランダ人の祖父母と従妹に会ったら、その時だけオランダ語を話します。イタリアにいると、オランダ語を忘れてしまう気がします。だけど、オランダにいると、すぐにたくさんのことを思い出します。

学校での英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語

 イタリアでは義務教育から多言語環境で育ちます。使わなくて忘れてしまっても、母語と外国語の言語構造の違いを認識し、意味の類測などもできるようになったと思います。

 イタリアの小学校では、すぐ他の言語として英語を勉強します。その後、中学で、英語がありますし、他の言語もあります。例えばスペイン語とか、ドイツ語とか、フランス語とか。私は中学でスペイン語を勉強したので、少し話せました。今、ほとんど全部忘れてしまいましたけど。その後、高校で、専門によって勉強する言語が違います。例えば、私はテクノロジーの高校に行きましたから、英語とテクニカル英語だけを勉強しました。姉は言語の高校に行きましたから、英語は勿論、ドイツ語とロシア語も勉強しました。

きっかけは卒業旅行

もともとファンページを運営している程のアニメおたくです。だから常に日本語には触れていました。アニメを通して、知らないうちに単語や簡単なセリフを学んでいたと思います。

 卒業旅行で日本に旅行したかったから、その為少し日本語を勉強しました。簡単な小さい本を買って、すぐに全部習いました。本当にいい本だったから、すぐに簡単な会話ができました。だから旅行に行った時、日本人と話せましたから、すごくいい感じでした。だから帰ったら、もっと勉強したかったので、日本語の勉強の為、アプリをインストールして、たくさん勉強しました。今も勉強しています。

日本はテクノロジーの国

 鉄道マニアなんです。山梨のリニア見学センターにも行きましたし、大宮の鉄道博物館にも行きました。仕事も鉄道のエンジニアです。

 特に、電車にいいイメージを持っています。子供の頃から電車がすごく好きですから、リニアモーターのことを習った時、多分日本はいい国だろうと思いました。まだ日本語を勉強している理由は、日本にどんどん進化しているテクノロジーの国のイメージを持っているからです。

動詞は最後

欧米と言ってもイタリア人とオランダ人は全然違います。イタリア語とオランダ語の構造が違うからでしょうね。オランダ語と日本語には意外な共通点があるんですよ。

 欧米と言ってもイタリア人とオランダ人は全然違います。イタリア語とオランダ語の構造が違うからでしょうね。オランダ語と日本語には意外な共通点があるんですよ。ます。イタリア語で動詞は二つ目の言葉ですから、大抵、文章はすぐ理解できてしまいます。イタリア人は他の人が話し終わらなくても、話してしまいます。それはすごく失礼だと思います。オランダ語も動詞は最後です。みんなは他の人の話をちゃんと聞きます。尊敬があります。オランダ人の祖父母は、初めてイタリアに来た時、イタリア人はすごく失礼だと思ったそうです。だから動詞が最後なのは、日本の尊敬の文化のシンボルです。