ただ聞くと信用するのが大事です。

イゴールさん(カナダ)

 生まれはベラルーシという東ヨーロッパの国なんですけれども、お父さんがバングラデシュ人で、ハーフベラルーシ人、ハーフバングラデシュ人です。高校までベラルーシにいて、高校を卒業して、カナダに引っ越しました。やっぱり教育のreputationもそうだし、reputationだけじゃなくて、卒業後もcareer pathもカナダのほうが優位なんで。それが一番いいオプションってみんな思ってたんで、カナダに行きました。

 今、ベラルーシ語も聞けばわかるんだけど多分話せない。ロシア語、英語だけですね。お母さんと話すときはロシア語で、お父さんとは、まあ、どっちでも。学校は高校までロシア語ですね。ベラルーシ語という科目もあったんだけど、2年に1回ぐらいベラルーシに戻ってるんですが、まあ、みんなロシア語で話すんですね。

 英語も一応勉強してたんですけども、あまり真面目に勉強してなかったんですね。だからカナダに行ってから、インテンシブで英語プログラムを1年間やって、フルタイムでバイトしながら大学に入りました。最初はやっぱり言語が必要なじゃない仕事から入るしかない。まあ、同僚があるから、言語話せなきゃいけないから、徐々に。ただ、やっぱりカナダは移民も多いんで、言語を話せない人も結構いる。だから、それに関しては周りの理解がある。

日本語を勉強し始めたのは自分の成長のため

 カナダに行った時にお金もないし、言語喋れないし、それが刺激になって、いろいろ目覚めたところもあって、ちゃんと勉強しないとあかんということに気づいて。そうするとちょっとキャリアも考えないとあかんと。専攻はビジネスだったんだけれども、たくさんの人が卒業する中で、ちょっと差別化をはからないといけないと思って、二つ言語が話せるんだけれども、三つあったらすごいじゃないかと思って。

 日本語が候補にあがったのは、当時、アニメーションや音楽、漫画とか、日本のサブカルチャーにも結構魅力的に感じてたんですね。でも、そのサブカルチャーは主な理由ではなく、英語をほぼゼロから1年間でインテンシブでクリアして、結構、自分が成長したことに感動して、そうするともう一回やると結構いいんじゃないかなと思って。じゃあ、そうするとちょっと難易度が高くて、ちょっと文化的にも魅力的に感じている日本語にしますと。でも、中途半端にしているのは良くないし、カナダで日本語を話さなきゃいけない仕事は特にないから、趣味で終わっちゃうから、活用したい場合は日本に行かなきゃいけない。

日本の会社で働く外国人の8割は脱落している

 日本で社会人経験は合計すると7年半ぐらいですがあります。決して長くは何です、まだまだなんですけれども、その間たくさんの外国人の友達が8割ぐらいは脱落しています。その方々は6、7割は日本語の勉強がちゃんと終わっていない方々なんですね。日本の会社って、やっぱり言語を話さないとキャリア成長にハンディキャップがつくんですよね。一般的に。そうすると私の友達から見るとちょっとハンデがついているし、ちょっと周りより(昇進が)遅くなったりすることもあるし。あとは労働時間ですね。日本のサラリーマン文化は、長く工場でポジションを取りに行く人が多いんで、それでついていけない外国人メンバーは多いですね。

 一つ成功した例があります。いい例かどうかわかんないんですけど。一個上の外国人の先輩がいて、その人はすごく頑張り屋さんで、彼は言語(日本語)が喋れないんですよ。それを理解した上で、主に英語系のプロジェクトをアサインしたりして、それで活躍して、キャリア成長は他の周りの日本人と同じ感じになったんですね。別に早い方ではなかったんだけど。同じレベルになったんだけど。ここね。ここ肝です実は。

日本人になりきったら先に行けるんだけど、なりきれないから、無理。 

 愚痴に聞こえるかもしれないんだけど、私の場合は日本語が話せるんですねある程度。それで周りと仕事すると、今のしゃべり方をすると、あなたは「日本人」です。日本語が完璧にわかるし完璧に読めるから日本の文化を完璧に理解して営業も完璧にできるから日本人と同じ基準で評価します、あなたを。そうすると日本人の基準としてはまだ完璧ではないから、あなたは。日本人になりきってないから、周りの人よりちょっと遅く成長させます。

 ただ私は日本育ちではないから、そこを理解の上、そういうポジティブとネガティブを処理するために日本人の方よりプラスアルファ努力していますね。そうするとdemotivationされるんだよね。そういうちゃんと言語できた人たちが多い、とても。そこが問題。日本人の方を責めているわけではなくて、ただ、そういう仕組みはボトルネックになっている。いかに人を増やすという一つのボトルネックがあるんだけど、ちゃんと学ぶ人と学んだあと、どういう風にちゃんと活かせるかボトルネックが両方あるんだよね。

今の会社は自分の強みが活かされている気がする。

 外国人の方がいくら日本語を上手く話したとしても、ひとつ意識を持った方がいいのは、あくまでその人のプラスアルファで主な強み、活かさなきゃいけない強みは海外に関しての理解だということです。海外に関して教えてあげれるのは外国人メンバーなんで、特に日本人の方はもし海外にそんなに経験が多くなかったら。ある程度聞く、そして信用するのが大事ですよね。もう一つの課題は海外メンバーに言われたんだから、 日本のやり方と違うから、海外の人は間違っているという無意識の考え方があるんで。ただ聞くと信用するのが大事です。

 国内は日本のやり方でやればいいんだけど 、海外のやり方を参考にしてもうちょっと強化ができるけど、例えばただ、アメリカに事業進出したいと。で、アメリカ人に聞いて、アメリカではこういうやり方が普通ですよというアドバイスをくれますと。ただ、日本人の方は何を言ってるかよくわからないから、日本のやり方はこうだからアメリカでもこういうやり方でやるっていうのはやめたほうがいいんじゃない。バランス、うまく信用して、そういうハイブリッドバージョンを作らないと、日本のいろいろ見て、日本は海外はほぼ参考にしてないね。するものもあるんだけどね。

私はある程度(日本語を)勉強してたからエンジョイ中なんだけど

 私は日本が大好きで、いろんな国に行ったんだけど、観光も最高だし好みも合ってる。生活もとてもいいんですよね。結構いい、恵まれてます。やすいし、比較的に。そのぶん給料も安い、それはバランスね。アメリカはみんな給料が高いと思ってるけどそうではなくて生活も高いんだよ。外国人の私の友達に聞くと6、7割は生活すごく大満足してますね。3割は言語の問題でちょっと難しいって言ってるんだけど、そこはまあハードルではないんだけど、仕事のパートが一番ハードルが高いんだよね。生活と仕事はほぼ重なってるから、別々に存在してるわけではなくて、長く外国人の方が日本で暮らしたい場合はちょっと仕事も一緒に考えていかないといけないんだよね。

 極端に白黒の話ではなくて、変えなきゃいけないことは確かに色々あるんだけども、ただ自分の伝統文化を保ちながら、それは日本の強みだと思ってて、私も大好きなんで、そこも捨てちゃだめだし、やり方の問題です。だから部分的なチェンジはできるから、ただそこをちゃんと理解の上で回してくる、設計プランニングを作ってくる。そこを理解する人たちを置かなきゃいけないと思います。