どの国が本当に私に似合うかなとか、Belong するかなって。私今日までまだ聞いていますけど。

エマさん(カナダ)

私は横浜出身で、お母さんは香港出身、お父さんは日本人です。7歳まで日本で生活していました。幼い時は日本語をしっかり覚えて欲しいという日本のおばあさんの希望で日本語だけで育ちましたが、お父さんが大のドイツ好きで7歳の時にドイツに留学しました。そのあと一度は日本に帰国して、東京にあるドイツ語で授業が行われる学校に通いました。でも10歳からまたドイツに留学して、比較的小さな村のドイツ人家庭でホームスティを始めました。それから20年ずっとドイツに住み、一度も日本に帰りませんでした。

 私は家族とはいつも日本語でコミュニケーションをとってきました。母は広東語も話せますが私とはドイツに来てからも日本語で話し、私が英語を習い始めてからは英語も使うようになりました。ドイツでは、日本語学校にも2年間通い、両親と日本語で電話をしたり、おばあさんと日本語で手紙を交換したり、仕事で日本語・ドイツ語の通訳のチャンスがあると積極的に参加して日本語を忘れないように努力しました。

 現在は、結婚してカナダに住んでいます。家庭での言語は主にドイツ語です。二児の母親で、子供を通して多くの日本語話者の友人がいます。日本語話者の友人とは日本語で話しができる嬉しい時間です。子育てはドイツ語ですが、日本のお祭りなど文化的なことには積極的に参加して日本文化に接する機会を大事にしています。 

どっちを選ぶ?

 私が6歳の時、お父さんが、あの、二つ旗をテーブルの上に置いてくれて、一つは日本の旗で、一つはドイツの旗を置いてくれて、それで、私に聞いて、「どっちを選ぶ?エマはどっちを選びますか」って言われて、多分私はお父さんからドイツばかりのことを聞いたのでドイツの旗を選んでしまって、その意味は私は今度ドイツに行くって意味にされました。

 それで7歳の時、お父さんが私をドイツに送りました。お父さんも一緒に行ったんだけど、一人で3ヶ月ドイツのお父さんの友達の家族と一緒に暮らして幼稚園と小学校1年はそこの学校に通いました。

 お父さんが大のドイツ好きで、大学もドイツでした。だから、私にもドイツの学校に行って欲しい、ドイツのスクールシステムがいいと思っていて、一度は日本に帰りましたが10歳の時にまたドイツの友人家族のところに送られました。お父さんとお母さんはいつもドイツと日本を行ったり来たりして、私はドイツの家族と住んでる間はずっと一人だったし、日本のコンタクトは電話しかなかったし、私は村の中に住んでるからぜんぜん一人も日本人がいなくて日本語で話ができなくて、その時はずっとドイツ語を話していました。

ドゥッセルドルフでの日本語学校での思い出

ドイツにはドゥッセルドルフっていう町があって、ドゥッセルドルフはドイツのJapanese town みたいな感じで日本の学校もありました。(住んでいた村から)電車や歩いて2時間くらいかかったんですけど、現地の学校が終わってからすぐに電車に乗ってドゥッセルドルフに行って日本語を勉強しました。

 やっぱり思い出は、子供達と日本語で話をできるので、普通にできるので嬉しかったです。同じ黒い髪の毛で日本人の子供達と一緒にいるからもっとあの、また日本にいるって感じでとても気持ち良かったですけど。

 あの、ドイツに行っていて少しドイツ人みたいになったんですけど、比べるとやっぱりもっと日本人に見えますから。ドイツ人より。ドイツにいる時は、なんかドイツ人って感じがなかったし、でも、ドイツ語はもっと強かったし、すごくペラペラ話できたし、日本語はベーシックだけになってしまって。

日本語で聞いたほうがもっといいですね。

 日本語は聞いたほうが私もっとわかると思います。日本語を聞くとわかるよね。でも、日本語は読めないから、そしたらわかりませんけど……。聞くのが一番大事だと思います。もし、イーメルもらって日本語で書いてもらったのは、だいたいGoogle Translation でお手伝いしてもらって、100%トランスレートはできませんですけど、でも、いろんな言葉知ってますから、だいたい意味がわかりますので、それを日本語のトランレーションしてもらったら、英語やドイツ語で読むんじゃなく、もっと日本語で聞いてそれで意味がわかる。もし言葉がわからなかったらもちろん、英語のトランストレートを読むのもできますけど、でも普通で日本語で聞いたほうがもっといいですね。

初めて少し恥ずかしいって感じがあったね。

(ドイツで働いていた時、)日本に電話したら一人男の会社員が出てました。いろいろ私に聞いているとき、なんか少し面白い日本語かなって思ったと思うから、笑ってたので、ちょっと、少し恥ずかしかった感じ。初めて少し恥ずかしいって感じがあったね。普通はなんか日本語しゃべるとき恥ずかしいっていう感じなかったので、どうしても日本語話ししたいから、恥ずかしいって考えたことなかったんですけど、あとベーシックしかできないって知ってますから、そこまではいいって思ってたんですけど。でもやっぱり日本の会社員と話をするとちょっと下手かなって感じがします。

こうしてくれたら嬉しいです。

(日本語話者の)友達がコーヒーとか呼んでくれたりするのがいつも嬉しくって、その時はいつも行くって思って、行ったら日本語いろいろ聞いて……よく聞いたら私の日本語もっとどんどん簡単になってくるし、新しい言葉も時々ならえるし、そうやってね、してくれたら嬉しいですけど。

他の子が日本語喋ってくれると「え?」って聞いていて、わからないけどでもまぁ楽しいなって。子供たちが。

 子供達と日本に行ったことがないので、オタワでも日本のイベントがあったら行きたいです。子供たちとはドイツ語で話すようにしていて、日本語はあまり教えていないから、日本文化のイベントには連れていって、少しでも日本を見せたいです。

子供のために、子供のプレイデートとか、あの、いろいろ、日本人のお母さんと一緒に会って、子供たちも一緒に遊んでて、それで、子供たちもドラえもんとか色々キャラクター習ってくるし。そうそうそう、それで、日本はやっぱりお人形とかお菓子とか可愛いから、子供たちもイントレスト(興味)があるって感じで。他の子が日本語喋ってくれると、「え?」って聞いていて、わからないけどでもまぁ楽しいなって。子供たちが。でも、この子供たちもね、英語にスイッチになっちゃうから、よく日本語だけじゃなく、後で英語にも変わっちゃうから、後で英語で話をするんだけど。

どの国が本当に私に似合うかなとか、Belong するかなって。

 よく私わかんないのは、どの国が私に本当にあうのかなって。それ、今も頭に入ってるんですけど。Which belongs to me?って考えているんですけど。日本で生まれて、日本で大きくなったので、日本語も話しできますし。でも、100%日本人じゃないから、だから、日本はどうかなって思って。ドイツにいたらもうドイツ語が強いんですけど、でも、やっぱり考えとかは時々まだ日本人っぽい感じで。ドイツ人とやっぱり一緒に話しをすると自分やっぱりドイツ人じゃないって感じがありますし。ドイツ語がべらべら話ができるのに、時々の考え方はドイツ語だけど、でもやっぱり少し日本が心の中に入ってるって感じだし。今カナダに来たら、同じ(笑)。もっとドイツ人かなってそんな感じでカナダ人じゃないから……。英語で話するとすぐ別にドイツ人とか日本人だとか分かんないし。

 (私は)ふつう英語もベーシックよりもうちょっとできるから、だから、ふつうと思っていて……ふつうここ沢山カナダ人もアジアの人だから、あとみんなもそんな別に英語もそんなパーフェクトじゃないしだから時々私が会う人たちがここの人かなと思って(聞いたら)そんなことないって言って……だから時々本当に考えてる。どの国が本当に私に似合うかなとか、Belong するかなって。私今日までまだ聞いていますけど。でも分かりませんね。