日本文化学基礎演習

授業名:日本文化学基礎演習

活動名:「セカイの日本語みんなの声」を視聴してグループ・ディスカッション

活動の概要 日本文化学科の2年生の基礎演習は、学科で扱う4つの領域の専門家である教員による演習にそれぞれ7コマまたは8コマずつ参加する。2019年の第1クォーター(7コマ)と第3クォーター(8コマ)に担当した日本語教育領域演習で、授業前と授業中に「セカイの日本語みんなの声」を視聴してグループ・ディスカッションを行った。
目標 本学科の学部生は、周辺にも少なからず存在する多様な日本語使用者と接触の機会があまりないようである。そこで、「セカイの日本語」のビデオの視聴により、まず、様々な日本語使用者の存在を身近に感じさせ、さらに、彼らの多様な意見や経験談を聞いて多様な視点から日本社会について考えることで、多文化共生のための日本語教育を考えることに役立てる。
対象 日本文化学(日本文学、日本文化、日本語学、日本語教育など)を専攻する学部生2年生(25名x2)で、全て日本語母語話者。
時間(数) 1コマ(90分)のうち約30分時間(第1クォーター)または1時間(第3クォーター)
準備物 特になし
活動の流れ
活動の内容 留意した点
該当授業の前の授業で「セカイの日本語」の目的やどのような内容かを紹介(10分ぐらい) 活動の前に、「セカイの日本語」の目的を周知することで、日本語教育との関連性を周知した。
「セカイの日本語」のウェブアドレスを共有し、授業前に3人の声(インタビュー)を視聴するように指示。 第1クォーターは学生全員とライングループを作成したので、ラインで共有、第3クォーターは、授業のWebページで共有。
「セカイの日本語」を視聴し、印象に残ったことや気づきなどについて24名のグループで授業中に話し合わせた。第3クォーターは、授業の前に視聴した学生が少なかったので、自分のスマホで視聴する時間を10分ぐらい使った後にグループ・ディスカッションを行った。その後、グループの気づきを発表し、リアクションペーパーにも感想を書くよう指示した。 第1クォーターはグループ・ディスカッションの時間をあまり取れなかったため、学生にリアクションペーパーに感想を書かせた。

振り返り

学生の反応や教員の印象、効果等

事前に「セカイの日本語」を視聴するよう指示していたが、ラインでのウェブアドレス周知のようにスマホで簡単につながらない方法では、視聴を徹底することが難しかった。また、実際には、インタビューの内容を文字化した部分を読んだだけであった学生も少なからずいたのではないかと思う。しかし、それでも、写真や動画付きの多様な日本語使用者の体験談は、疑似接触的に、身近に感じられたようで、積極的なディスカッションが行われた。